三方活栓と注射筒を用いた間欠式バルーンカテーテル用自助具
一般社団法人日本職業・災害医学会サイトより
以下引用
吉備高原医療リハビリテーションセンターリハビリテーション科
要旨:我々は,間欠式バルーンカテーテルの操作の自立度を高める目的で,三方活栓と注射筒を用いた自助具を作成した.この自助具は,三方活栓,5ml 注射筒,把持用カフから構成されている.
特徴は,三方活栓にクランプの機能を持たせ,これにレバーを取り付けることにより,開閉操作を容易にしている.注射筒はリザーバーの役割を担い,内筒を押すことでバルーンを膨らませる.
また,注射筒が把持できない症例は,把持用カフに注射筒を納めて使用する.抜去する場合には,三方活栓のレバーを半時計方向へ回転させ開放し,バルーン内の固定水を注射筒に戻した後に行う.これを頸髄損傷者4 例に使用したが,何れもリザーバーとクランプの操作は可能になった.
この原因として,リザーバーを押す操作とクランプの操作は,それぞれ注射筒を押す操作と,レバーを回転させる操作に変わったことで,手指の筋力は必要とはせず,さらに下顎などの上肢以外の部位も力源として用いることが大きく作用したと考えた.この自助具の最も良い適応は,tenodesis action によるつまみ動作は十分だが,手指筋力を必要とする物品操作が困難である第6頸髄レベルと思われる.自助具を作成する上では,三方活栓と注射筒は院内で容易に入手することが出来,かつ安価であるため材料費は600 円程度である.自助具として,耐久面などに改善される余地は有るが,院内での作成が可能であり,自助具の提供が容易で安価で出来ることは,利
点である.
(日職災医誌,57:1─4,2009)
―キーワード―
頸髄損傷,間欠式バルーンカテーテル,自助具
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