障害者差別:「禁止条例を」 3年後の制定へ「つくる会」発足会、福岡市内の団体など160人が参加 /福岡
毎日新聞 2013年09月01日 地方版
「福岡市に障がい者差別禁止条例をつくる会」の発足会が31日、中央区の市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)であった。3年後の条例制定を目指し、行政や議会への働きかけや勉強会などを進める方針。
障害を理由にした直接的な差別を禁じるだけでなく、職場の段差をなくすなど「合理的配慮」も義務づけた障害者差別解消法が6月に成立。全国各地の自治体で障害者差別をなくす目的の条例作りが進んでおり、市内でも障害者団体が中心となって条例制定を目指した準備が進んでいる。
発足会には市内の障害者団体などから約160人が参加。2011年4月に施行されたさいたま市の条例作りに関わった公益社団法人「やどかりの里」の増田一世さんが講演した。増田さんは「障害者差別の実態を把握し、行政や議会と連携することが大切」と語った。
つくる会は世話人代表として、市障害者関係団体協議会の中原義隆理事長を選出。中原世話人代表は「市が目指すユニバーサル都市の実現には条例制定が必要。時間はかかっても、よりよい条例制定を実現させたい」と話した。【木下武】
〔福岡都市圏版〕