会員報告 第35回リハ工学カンファレンス ㏌ 北九州「縦横夢人」2021年秋号(No.34)

「縦横夢人」2021年秋号(No.34)2021年12月6日発行

会員報告
第35回リハ工学カンファレンス ㏌ 北九州

PDF 第35回リハ工学カンファレンス㏌北九州

橘 祐貴

 8月25日、26日の2日間、「第35回リハ工学カンファレンス㏌北九州」がオンラインで開催されました。本来であれば昨年北九州市で開催される予定でしたが、新型コロナ感染症の影響で1年延期になり、オンラインでの開催となりました。今回、私はカンファレンス内の「頸損解体新書完成イベント」で発表メンバーの一人として参加したので報告します。

大会概要 第35回リハ工学カンファレンス ㏌ 北九州
日時 9月25日、26日(オンライン開催)
大会長 繁成剛(長野大学 社会福祉学部)
実行委員長 中村詩子(北九州市立総合療育センター)
大会テーマ「リハ工学で支える新しいライフスタイル」

 リハ工学カンファレンスといえば、いつもであれば開催される地域へ泊まりがけで行くので、現地までの交通手段の検討、ホテルや同行者の確保等の事前準備が必要です。今回はオンライン開催だったので参加するための事前準備はほとんどなく、ヘルパー事業所との時間調整も最小限で済みました。自宅から気軽に参加できるのがオンラインの大きなメリットです。ただ、自宅だとヘルパーの訪問時間内は食事やトイレ等でのベッド移乗などの介助でなかなかPCの前にじっくりと座ることができず、連続して参加するのは意外と難しかったです。結局1日目は不参加で、2日目も昼前のセッションを少し見るだけになってしまいました。「あらかじめタイムテーブルをチェックして、どの発表を聞くのか決めておかないといけないな」と毎回思うのですが、今回もプログラムをちゃんと見ていなくて、後になって「こんな発表もあったんだ」と気付いたことが多々ありました。自分の発表の部分の確認で一杯一杯だったのもありますが…。

 あっという間に時間が過ぎて、私が参加する解体新書の完成イベントの順番が近づいてきました。この報告会は、昨年実施した「頸髄損傷者の自立生活と社会参加に関する実態調査」のアンケートを分析した結果をまとめた頸損解体新書2020の完成を報告するものでした。私も調査メンバーの一人として関わっていたので登壇しました。今回の完成イベントでは、頸損メンバーがそれぞれのテーマで自分の経験を話し、それらに関連する実態調査の結果について研究者から補足説明してもらう形で発表することになり、私は一人暮らしをテーマに自分の経験も交えながら報告しました。限られた時間の中でどのような内容を話すのか、またどんなデータを使ったらイメージしやすいのか、初めての発表ということもありスライドを作成するのにも苦労しました。
 何とか自分の話す部分をトラブルなく話し終えてひと安心。オンラインということもあって、途中でパソコンが固まったりしないか、聞いている人にうまく伝わるだろうかと心配していましたが、予定時間を少しオーバーした以外に特に問題はなく無事報告会が終了しました。後日、参加者からも好評だったと聞きほっとしています。

 今回のリハ工学カンファレンスは新型コロナウイルスの影響で初のオンライン開催となり、自分も聴く側ではなく初めて発表するようになり、うまくいくだろうかと不安でしたが、無事終了することができてほっとしました。自宅からのオンライン参加で現地まで行く必要はなかったのですが、逆に聞いている人の反応が見えないのでうまく伝わっているのか分かりづらかったです。ここ最近はコロナの感染者数も減ってきつつあるので、来年のカンファレンスは現地で参加できるようになっていることを期待しています。


参考
第35回リハ工学カンファレンス in 北九州


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