障害者差別禁止条例:策定目指し 県議会の改革21、関係団体と意見交換 /長崎2011.9.25

障害者差別禁止条例:策定目指し 県議会の改革21、関係団体と意見交換 /長崎 – 毎日jp(毎日新聞)2011.9.26


毎日新聞よりの転載です。

 県議会の民主・社民系会派「改革21」は25日、「長崎県障害者差別禁止条例(仮称)」策定を目指す関係団体との協議会を長崎市で開催。2月定例県議会への条例案提出を目指し、障害者団体や福祉施設などの代表と意見交換した。同会派は「相談員などのマンパワーを整備し、実効力のある条例にしたい」としている。

 国連総会は06年に「障害者権利条約」を採択し、翌年には日本も署名したが、現在も条約を受けた法整備がされていない。一方で06年、千葉県が全国で初めて差別禁止条例を制定し、以後▽北海道▽岩手県▽さいたま市▽熊本県--で条例が成立している。

 同会派が目指す条例案は▽福祉サービス▽医療▽商品やサービスの提供▽雇用▽教育▽建物や公共交通機関▽不動産取引▽情報の提供--の8分野で差別を禁じ、問題が起きた場合は相談員ら第三者が間に入り、話し合いを通じて解決を図る仕組みを明記する方針。

 協議会には12団体の代表者が出席し▽精神障害者のグループホームをつくる際に不動産会社から断られた▽長崎国体の会場がバリアフリーでない--などの実情を報告。「教育現場から皆が一緒に生きることを学んで」「施設をバリアフリーにするにはお金がかかるが、条例は人の助け合いで壁をなくすことを目指してほしい」などの意見が出された。

 同会派などは県民の理解を進めるための初のタウンミーティングを10月に開き、来年2月定例会に条例案を上程、4月1日施行を目指すという。【蒲原明佳】

〔長崎版〕

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