NPO法人こむの事業所の主催で標題のシリーズセッションを9月から4回にわたって行いました。
チラシは宝塚市社会福祉協議会にあります。
(転載歓迎)
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働く。presented by COMSi
「ソーシャルファームが拓く人権の世紀」
公的サポートと新たな寄付・ボランティアの可能性を求めて
21世紀は、ミレニアム騒ぎで言われたように本当に「人権の世紀」になるのだろうか。
一人ひとりが地域社会から排除されることなく、かけがえのない存在であるためには何が必要か。
そのことを「働く」という言葉をキーワードに、ソーシャルファーム・社会的事業所の可能性を市民、生活者の視点から考える4回のシリーズセッション。
第1回 2010年 9月11日(土)
「課題としてのソーシャルファーム」
第2回 2010年11月 6日(土)
「障害者の自立支援とソーシャルファーム」
第3回 2011年 1月 8日(土)
「仕事の新しい形」
第4回 2011年 3月19日(土)
「ソーシャルファームは広がる」
●会場
ぷらざこむ1 3階ホール 宝塚市売布東の町12-7
●参加申し込み
FAXもしくはE-mailでお申し込みをお願いします。
FAX:0797-87-8330 E-mail:comsi.forum@gmail.com
●参加費
資料代として各回 1,000円(当日持参ください)
主催 特定非営利活動法人 こむの事業所
障害者をはじめ仕事を得にくい人々の仕事を
創り、あわせて生活支援にも取り組んで社会
的排除のない地域社会づくりをめざす事業所
後援 兵庫県阪神北県民局、宝塚市、兵庫県社会福祉協議会、
宝塚市社会福祉協議会、
日本ソーシャルインクルージョン推進会議.社団法人生活福祉研究機構
社会福祉法人さざんか福祉会
社団法人宝塚市手をつなぐ育成会
第1回 2010年9月11日(土)「課題としてのソーシャルファーム」
① 釜ヶ崎の「こども夜回り」実践の足跡と背景 (11:00~12:20)
カトリック大阪司教区こどもの里館長 荘保 共子さん
② ソーシャルファームの今日的意義 (13:20~14:50)
日本ソーシャルインクルージョン推進会議代表 炭谷 茂さん
③ 「労働と福祉の谷間を埋める社会的雇用に取り組む」 (15:00~17:00)
財団法人箕面市障害者事業団事務局長 栗原 久さん
第2回 2010年11月6日(土)「障害者の自立支援とソーシャルファーム」
①、② ラウンドテーブル「ポスト障害者自立支援法を展望する」 (11:00~14:50)
NPO法人とことこ副理事長 坂上 正司さん
西宮市社会福祉協議会障害者生活支援グループ長 清水 明彦さん
佛教大学教授 鈴木 勉さん
宝塚市長 中川 智子さん
全日本手をつなぐ育成会副理事長 松井 美弥子さん
ほかの方々によるラウンドテーブルです。
(司会)NPO法人こむの事業所代表 松藤 聖一
③ 「カフェレストラン ほのぼの屋」 (15:00~17:00)
社会福祉法人 まいづる福祉会代表 西澤 心さん
第3回 2011年1月8日(土)「仕事の新しい形」
① 障害者就労の現場 (11:00~12:20)
宝塚市障害者就業・生活支援センター「あとむ」
&NPO法人こむの事業所によるトークセッション
② イタリアの、排除との闘いと社会的企業に学ぶ (13:20~14:50)
都留文科大学教授 田中 夏子さん
③ 「ハートinハートなんぐん市場」 (15:00~17:00)
医療法人正光会御荘病院院長 長野 敏宏さん
(聞き手) 関西学院大学人間福祉学部特任助教 川本 健太郎さん
第4回 2011年3月19日(土)「ソーシャルファームは広がる」
① 地域の中で支えあう生き方 (11:00~12:20)
NPO法人かなで施設長 福住 美寿さん
② トークセッション「寄付とボランティア」 (13:20~14:50)
有限会社 ビッグイシュー日本代表 佐野 章二さん
近畿労働金庫地域共生室長 法橋 聡さん
特定非営利活動法人NPO政策研究所理事 相川 康子さん
( コーディネーター) 関西学院大学教授 牧里 毎治さん
③ 社会につながる働き(15:00~17:00)
社会福祉法人一麦会 麦の郷理事 伊藤 静美さん
(聞き手) 甲南女子大学教授 佐瀬 美恵子さん
④ 全体のまとめ(17:00~17:20)
関西学院大学教授 牧里 毎治さん
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第1回に参加しました。一般の就労と福祉的就労の制度の谷間を補完するソーシャルファーム。当事者を主体としてまず実践してスパイラルモデルの手法で進化、発展させていく。感化される事が多々ありました。
箕面市が法人格としてあえて社会福祉法人を選択しなかった事はすばらしいです。某ソーシャルファームジャ**と志の違いを感じました。
箕面市主催 障害者問題連続講座 12/10 2/4 3/4
http://www.minoh-loop.net/event/event22_1.html
第2回目に参加しました。ソーシャルファームの就労を含めて障害者は地域づくりの主体である事の有意性を改めて確認できた。今回のキーワードは「地域との関わり合い」でした。地域との関わり合いの無い就労や生活は施設(収容所)での暮らしと同じでエコノミカルでしかなくエコロジカルには成り得ないです。
あまりに抽象過ぎたので具体的な感想を。テーマにあった障害者自立支援法は福祉的就労に携わる人を「就労者」ではなく「利用者」と捉えて利用料を徴収するようになる矛盾が起こったり、障害者の生き難さを「介助・看護」によって普通者(健常者)と同等の生活の機会を得ることが障害者の「利益」と捉える制度の問題が指摘された。一方で知的障害者・精神障害者も支援制度の対象になったメリットがあったという声も少なからずあった事が印象的だった。
最後に共同募金の呼びかけがあったが共同募金は12%が運営費用として福祉法人に浪費されているので募金は直接当事者(支援)団体にカンパする方が良いです。
第3回に参加しました。こむの事業所の3名の方をメインとしたトークセッションから始まったので11時の開始から会場は満員。そのためか緊張されていたようでしたが仕事をしているという自信が伝わってきました。ハートinハートなんぐんの取り組みは生き難い人の就労活動が地域再生のパイオニアとなることを実証された。「実験的」取り組みと呼んでもそれは実証であり先進事例だ。実社会で「実験」という呼び方を第三者がするのは好まない。
震災復興はソーシャルファームがふさわしい事が実感できた。
被災地域の復興は行政・ボランティアでは限界がある。
義援金を財源として被災当事者が主体として地域を復興しよう。
自分の可能な範囲で社会・地域と労働=生産活動を通じて繋がりを保ち続けよう!
社会福祉法人は生産活動や産業の創出には相応しくない。
民生委員・児童委員も同様である。