「縦横夢人」2018年冬号(No.22)2018年11月12日発行
今年を振り返ると…
今年も残すところわずかとなりました。皆さんにとって良い一年でありましたか、また、自分の力が出せず物足りない一年と思われている人もいることでしょう。私は毎年このころになると反省をします。反省と言えば聞こえがいいですが後悔というほうがあっているかも知れません。
私は今年の始まりは、いつもの年よりも良いスタートが切れたと思っていました。大きな神社に初詣で行きおみくじは中吉、家の近くの神社にも行きました。お願い事もいつもと変わらない数をしました。お賽銭もちょっと多めに入れました。その時は気持ちもすっきりし、今年も頑張れると喜んでいました。ウキウキと気持ちが上ずっていたのは事実です。
そして、古キズの褥瘡が悲鳴を上げていたことをすっかり忘れていたのですが、いつもチェックしているという自負はありました。傷口の写真撮影は欠かさず行い、拡大してのチェック。しかし、普段は自分の目で見て確認できる場所(坐骨部)ではありません。ヘルパーや訪問看護師に写真を取ってもらうのですが結構良いアングルの写真なのです。それで安心しきっていたのです。
ところが、自分の不注意から褥瘡が再発してしまい入院する羽目になりました。今度はしっかり治してもう二度とみんなに迷惑や心配をかけんとこ、と思いお医者さんに完全に治してほしい、と伝えました。そして皮弁(手術)をしました。手術は成功裏に終え、二か月後退院しました。ところが三日目に傷口から膿と出血があり再入院となりました。再入院後再手術となり二か月後退院し今に至っています。
退院後は今までの生活に早く戻れるように年内は外出を控え、車いすに乗る時間を少なくして、できるだけ傷に負担をかけないように気を付けて過ごしています。今、褥瘡で困っている方には自然治癒が良いのですが、それでも治癒しないときは皮弁をお勧めします。
褥瘡は創らないのが最大の予防ですね。
三戸呂 克美