行事報告 ようこそ広島へ!広島&兵庫 親睦交流会 「縦横夢人」2019年夏号(No.25)

「縦横夢人」2019年夏号(No.25)
行事報告

ようこそ広島へ!広島&兵庫 親睦交流会

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広島頚損ネットワーク 大野 里子

 6月9日、広島市総合福祉センターで兵庫の頚損者と広島頚損ネットワークとで交流会を行いました。当事者、介助者、家族を含め広島からは25名、兵庫の方は15名、総勢40名の盛大な交流会になりました。当日は受付とお弁当の担当だったので、お弁当を無事に受け取りできるか緊張していました。少しずつ参加者が集まり、宮野さんの司会で始まりました。前半は兵庫県支部の方たちが制作に関わった「生きていく」というドキュメンタリー映画の上映です。主人公は人工呼吸器ユーザーの池田英樹さん、池田さんは競艇でギャンブルを楽しんだり居酒屋で酔いつぶれたりするような人物です。そんな池田さんが北海道旅行の計画を立てられ、困難を少しずつ解決されていきます。そして楽しみに待った北海旅行も様々なトラブルが発生しますが、池田さんの思いに周りが応えていき、またお酒を飲んで酔っ払う姿が映されていました。北海道の自然もとてもきれいで、行きたくなります。人工呼吸器を付けているとは思えないくらい元気で活発で、その姿はまさに破天荒でした。
 映画の中で、旅行にご両親、ボランティアの介助者の方や看護師さんが出てくるのですが、様々なトラブルが起こったときに、この周りの方たちの考え方も様々で、それでも一番は池田さんの思いを優先していくようになるのが印象的でした。
 一人ひとり考え方が違う個性がある方に対して、自分の思いを伝え、わかってもらうことは私の日常生活では難しく感じていたところだったからだと思います。考え方が違うのは、これまでの経験が違うからで、そんなところが言葉遣いや態度に表れるのだと思っています。最近では、相手の気持ちを考えるエスクードのがしんどくなっていました。厳しい態度をとることもあり、やはりそんな状況では関係性は良くなるはずもなく、良くない状況が続いています。気持ちをリセットして、自分が無理のない範囲で丁寧に関係性を作っていこうと池田さんの姿を見て思いました。辛い状況もありますが、楽しむことを忘れないようにしようと思います。そして、個人的にツボだったのが池田さんのお父さんとお母さんで、二人とも可愛らしくユニークで素敵な方達でした。
 映画上映の後は昼食で、久留井さんからご紹介いただいた「可笑屋」さんで注文させてもらいました。当日は定休日だったのに、ご好意で作ってくださり本当に感謝です。どれも自分では作れないような一品ばかりで見て楽しく、味わって美味しく一石二鳥でした。
 後半は懇親会で、一人ひとり映画の感想を言い、広島の方からは兵庫の方から運営のアドバイスをいただくような質問をさせていただきました。兵庫の方たち皆さんお話しが上手で、武勇伝もたくさん持っておられ、あっという間に楽しい時間が過ぎました。それでも、坂東さんと美味しいものの話ができて嬉しかったです。その後も米田さんとメールのやりとりができて、私もいつかハワイに行けたらいいなと思い、良いつながりができて感謝しています。このようなつながりができたことも池田さんの映画のおかげだと思います。皆様どうかお元気で、これからもますます人生を楽しんでいかれることを願っております。


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