縦横夢人2011年秋号(No.4)2011年11月1日発行
全国頸髄損傷者連絡会全国総会 2011兵庫大会
兵庫頸損連絡会(山本 智章)
去る9月17日(土)、天候に恵まれず雨が降るなか、当初は東京で予定されていた全国総会が東日本大震災の影響により急遽、兵庫県明石市に会場が変更になりましたが、全国から約20名以上の頸損者が集まり明石市生涯学習センターにて全国総会が開催されました。雨のなか会場に来られる方々のカッパ姿を見ると去年、京都で行われた全国総会の時も雨に濡れながら会場に行ったことを思い出します。
今年、初めて私山本が司会をすることになり、もともと人前に出るだけで頭の中が真っ白になる性格なので1ヶ月以上も前から緊張していました。この緊張は「言葉を噛んでしまったら…」や「司会が務まるのか」などネガティブな考えになっていました。当日までドキドキしていましたが、M氏から「失敗してもいいじゃん」、「失敗が何かわからないじゃん」、「僕らが周りに居るから」と励ましの言葉を頂いて、「やるしかない」と気持ちを切り替え当日に挑みました。
当日、私は明石駅近くで会場への案内をやっていました。2時間ぐらいが経ち5~6名の方を案内して、まだ来られる方が居るかもしれないので同じ場所で待っていました。すると、先に会場へ戻ってくださいと言われ会場に行くと司会者が不在で総会が始められない状況でした。とても焦りました。もう、皆さんは席に着いていてテーブルの紙に「司会者」と書かれた席だけ空いていたので、とにかく急いで席に着いて司会を進行していきました。もちろん急な始まりに緊張でタジタジに。やはり何度も言葉を噛んでしまい総会の途中、議長に会議を進行してもらう時もどこを見ていいのかわからず、ただ一点を見つめて常に顔の表情はなく固まっていました。
色々と反省点はありますが、なんとか無事に司会を進行することができて“人前に出る”緊張感からようやく解放され今回の役目は終わったと安心しました。
総会が終わってから自由参加の交流会がありました。残念ながら天候が良くなかったので総会と同じ場所で行う事となりました。私、個人的に約1~2年ぶりに会う人と話をすることができたので嬉しかったです。2~3人の集まりが5つほどあり、皆さんそれぞれに楽しく会話をされていたのが印象的でした。
今回、全国総会明石大会に参加して行事やイベントなどを主催するには、たくさんの人の協力が必要であり細かい所の準備も大切なのだと思い、とても良い経験になりました。とくに、ボランティアさんを探すことが難しいと思いました。
今後、行事やイベントを開催するには、会場の下見や交渉などが必要であり、また“人の協力”に関して言えばボランティアさん探しがこれからの課題になると思いました。