【会員報告】「バリアフリー障害当事者リーダー養成研修(第5期)」

縦横夢人2012年冬号(No.5)2012年3月1日発行

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 今回、バリアフリー障害当事者リーダー養成研修(第5期)に参加してきました。この研修は11月と2月の前期後期に分かれて合計4日間で行われました。
 私は現在、電車が一時間に一本、バスも障害者がいつでも利用する事の出来ない不便な環境で暮らしています。そういった環境で暮らしている私を知っている同じ兵庫頸随損傷者連絡会の三戸呂さんに「このような研修会が有るけどT君行ってみないか」とお誘いいただき今回、バリアフリー障害当事者リーダー養成研修へ行ってきました。場所は大阪府堺市泉ヶ丘駅のすぐ隣にある「国際障害者交流センター ビッグアイ」です。こちらの施設は全館バリアフリー対応で宿泊施設も利用できて障害がある方も、ない方にも利用しやすい施設となっています。私の場合は一人では車椅子からベッドへの移乗が出来ないためリフターが使用できる部屋に宿泊させて頂きました。
 11月の前期研修の当日です。私はビッグアイへ電車を乗り継いで向かいます。会場へは13:00に受付が始まるので間に合うよう家を朝早く出る必要があります。最寄りの利用しやすい駅へ9:47分の電車に乗るのですが高速道路を約30分かけて両親に車で送ってもらいます。研修当日は朝8時前から準備を始めて9時に家を出発しました。
 順調に電車を乗り継いで予定していた時間より早く泉ヶ丘に着きました。ちょうど三戸呂さんとも出会えたので一緒に外でお昼ごはんを食べ終えてから受付を済ませて会場へ入ります。13:25分から開始だったので空いている席に着きます。会場も広いですが受講者の人数も多く、会場が少し狭く思えました。
 最初に5分間挨拶のあと60分の講習です。内容は「改正バリアフリー新法の基本方針」です。これまでのバリアフリーの歴史やこれからの展望など詳しい内容なのですが、内容も難しくて、なかなか頭へ入りきりません。それから講義が2時間ほどあり、その後グループに分かれてディスカッションです。ディスカッションの内容は各地域のバリアフリーの現状等、それぞれが話を出し合って最後はグループ発表でした。私はグループディスカッションの内容を発表しないといけなかったのですが話の内容がまとまらない状態で、上手く地域の現状を伝える事が出来なかったです。今回、このような大勢の人が見ている中での発表は初めてで、どのように話を進めて行けば良いか分からず反省する事ばかりでした。今回の教訓を糧に次回は頑張ろうと思い研修1日目が終わりました。
 前期研修2日目は午前中、大阪での事例や講演があり皆が集中して聞いています。

 昼食のあと講義、フリーディスカッション等があり前期プログラムを終えて疲れていた中にも充実感を感じながら前期研修を終えて家路に着きました。
 2月、後期研修の当日です。前期と同じようにビッグアイにて午後から受付の開始です。後期の1日目は皆でグループごとに分かれて調査、そしてワークショップです。

 皆で外へ出て横断歩道をわたったり、エレベーターを使ったり、バスターミナル周辺を調査しました。私たちのグループの調査結果ですが横断歩道から歩道へ移る際の段差があってスムーズに移動が出来ない。点字ブロックに工事用の養生シートがかぶさっていて点字ブロックの役目を果たせていない。

バスターミナルの歩道から道路へのスロープの数が少なくて、スロープの無い場所でバスから下車した場合、道路上を移動しなければならないので危険。

 異なる障害を持っているもの同士、お互い障害当事者で感じる問題点を共有し合いました。調査をするにあたって、なるべく多くの“異なる障害を持った当事者”が意見を出し合う事は大事な事だと思いました。調査の後はグループごとに意見をまとめて発表です。調査中に撮った写真等も使いながらなんとか発表を終えてワークショップを終了しました。

 後期研修の2日目。眠気と戦いながら研修最終日の講義に集中します。地下鉄駅構内における現在の問題点はホームドアの設置不備や危険な場所にある点字ブロックで視覚障害者の方々の転落事故が起きている事が分かりました。そして聴覚障害を持った方々のUSJへ行った時のレポートも興味深いもので、耳から入ってくる情報と言うのはいかに重要なものなのだと分かりました。様々な形の情報が有ればもっとUSJが楽しめるのかもしれませんね。最終日の講義も無事に終えて修了証書をいただきました。
 今回の様な宿泊の研修会は初めてで疲れましたが、私にとって意味のある研修会でした。私はまだまだ知識は少ないのですが、様々な経験を通じて沢山の方と情報を共有できればと思います。
 バリアフリー障害当事者リーダー養成研修の報告を終わります。

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