兵庫支部 第6回定例会 報告議事録

縦横夢人2010年創刊号(No.1)2010年9月1日発行
 去る5月8日(土)、快晴の中、三田市まちづくり協働センター多目的ホール3において兵庫支部の第6回定例会を開催しました。参加者26名のご協力もあり、活動報告、収支報告、活動計画、予算案等の議事を滞りなく進めることができ、重要議案であった「総会開催に向けて」の審議事項も全て承認可決いただきました。その中でも報告すべき議事・議案を掲載いたします。いずれも全員異議なく承認いただいている議事です。これからの兵庫頸髄損傷者連絡会の会活動にご協力いただければ幸いです。    (事務局・宮野秀樹)

-2009年度活動総括-

会長 三戸呂克美

 昨年度の活動を全体的にみると、一年を通して各月ごとの動きとしてはコンスタントに行事を実施しているが、全会員の直接的な動きかといえば違う。一部の個人の動きに集約されている感があり、兵庫頸損連絡会の活動として公の場では認められつつも会独自の活動とは言い難い。我々の活動を前向きに考えれば、各々会員が兵庫頸損連絡会に所属している喜び、また会員であることのメリットが共有できる活動を目指すべきである。
 個々の活動に目を向けると、兵庫頸損連絡会から本部役員として、三戸呂、坂上、宮野の3名が入っている。各々担当を持ち、支部活動をしながら本部の活動をしている。各支部会員の支えがあるから本部は活動ができるのであって、兼務だからといえ支部活動を怠ることはできない。しかし、支部のためにもっと働けとお叱りの言葉も聞こえてきそうな状況でもある。
 全国的な活動でいえば「頸損実態調査」を実施し会員協力のおかげで「頸損解体新書2010」が完成した。セルフヘルプに大いに活用していただきたいと願う。
 今、兵庫・大阪の人工呼吸器使用者が情報交換・交流会を実施している。2006年に開催した市民公開講座「人工呼吸器使用者の自立生活を実現するために」から継続して新たに発展している。受ける側から担う側に変わりつつあることに会全体で応援したい。
 兵庫頸損連絡会の交流会の目玉は恒例のBBQ大会である。今回初めて西播磨総合リハビリテーションセンターからドクター3名参加されて非常に意義あるものとなった。医療関係者がBBQに参加することは会発足から初めてのことであり、ドクターの感想は「目からうろこが落ちた」と言わせる衝撃的なものであったようだ。ドクター曰く「病院で見る頸損患者とまるで違い、あんなに生き生きとした頸損者は見たことない」とのこと。風光明媚な大蔵海岸でのBBQは今後も続けていきたい。
 会員学習会は、日常生活での問題や不都合な点を話しあうことで解決しようとする、「本音でトーーク」を実施。日常生活での問題点の第一は話せる場が無いことにある。話すことで解決できることは多く、新しいアイデアも出る。今後も継続したい行事である。
 セルフヘルプ活動については、近くに住む会員が家を訪問して話すというスタンスをとっている。昨年度は、神戸市、伊丹市、明石市、丹波市の頸損者自宅訪問や病院での面会を実施した。断られたケースはなく、我々の活動が少しずつ認知されている現れである。
 講演、講義活動については、個人的に依頼されているケースが大半であるが、兵庫頸損連絡会所属として活動していることは我々にとって間接的ではあるが喜ばしいことである。
 他団体、大学生との交流については、個人的にスキルアップを求めて団体に加盟している人もいるが、リハ工学協会のように合同で事業を開催している団体もあり、会員の中にも個人的な活動の場とする者もいる。大学生との交流においては今までの流れもあり、行事に呼び掛けて参加している。ただ単に参加しているということではなく、学生には効率よく関係を持ってもらうことも必要であり、これからは我々から学んでもらえるような接し方も考えなければならない。
 昨年は頸損者の家族からの相談が事務局に多数寄せられた。いずれも「救急での入院先から次の転院先を教えてほしい」といった内容である。これらの相談に対して解決する方法を明確に回答することができない現状に危機感を覚える。引き受けてくれる医療機関を我々が働きかけて作ることが求められるところでもある。西播磨総合リハビリテーションセンターは医療機関のシステムを教えてくれるモデルでもあり、今後我々が求める医療機関が作れる希望として協働する必要がある。

-2010年度 新役員体制-

○役員体制
  ・会長・事務局長・編集部長・会計・会計監査・企画担当(何れも留任)

-2010年度 新役員会部員メンバー-

○新役員会部員メンバー
  ・編集部員のホームページ担当と機関誌担当が新たに任命された。
  ○各部局の主な仕事
  ・会長———–兵庫頸損会総括
  ・事務局——–役員会取りまとめ、名簿管理、タック印刷、お知らせ等発送作業、行事会場手配、行事保険加入、物品管理
  ・編集部——–機関誌編集、HP運用、メール管理
  ・会計———–入出金管理(会費、カンパ、支払など)
  ・会計監査—–会計監査

-2010年度 事業計画-

○活動方針
  ・個々のセルフヘルプを重点に置き、会員および他の頸損者へのエンパワーメントを継続する。
  ・高位頸髄損傷者が参加しやすい行事の開催、社会参加と自立につながる活動を継続する。
  ・障害者権利条約・差別禁止条例に関する啓発活動・他団体との協働をおこなう。
  ・医療機関との連携、頸損を受け入れる病院を増やすための活動をおこなう。

 ○全体行事           内   容
  ・ 4/29(祝日) 大阪支部総会
  ・ 5/ 8(土) 兵庫支部定例会(三田市まちづくり協働センター)
  ・ 5/23(日) 全国頸損・リハ工協会 第3回合同シンポジウム(東京・両国)
  ・ 6/26~27(土・日)全国総会京都大会(京都)
  ・ 6/ 2(火)  ホタル鑑賞会(加東市)
  ・ 9/26(日)  秋のバーベキュー大会(大蔵海岸バーベキューサイト)
  ・10/16(土) 学習会(西宮市総合福祉センター予定)
  ・12/18(土) 忘年会
  ・ 1/23(日)  大阪支部 新年会&文化イベント

○その他外部行事        内   容
  ・ 4/15~17(木~土)バリアフリー2010福祉機器展(インテックス大阪)
  ・ 5/23~25(日~火)JIL総会(福岡)
  ・ 6/ (未定)     日本福祉のまちづくり学会・関西支部総会
  ・ 6/19~20(土・日)DPI総会(名古屋)
  ・ 8/26~28(木~土)第25回リハ工学カンファレンス(仙台)
  ・ 8/29~30(日・月)日本福祉のまちづくり学会第13回全国大会(刈谷市)
○行事以外の活動
  ・個々のセルフヘルプ活動
  ・西播磨総合リハビリテーションセンター定例協議会
  ・神戸学院大学総合リハビリテーション学科からの実習生受け入れ
  ・兵庫県立総合リハビリテーションセンター福祉用具専門部会委員会(三戸呂)
  ・講師依頼対応

議案審議「総会開催に向けて」

○定例会を総会に名称を変更する
 現在、年に一度の定例会を行っているが来年度からは総会の形をとるようにする。
○会報の発行
  現在、兵庫頸損だよりを大阪頸損連絡会機関誌「頸損だより」にページ掲載しているが、兵庫頸損連絡会として定期的に自主発行し情報を提供する機関誌編集に取り組む。会報の名称タイトルも会員から募集する。(「縦横夢人」に決定)
○ホームページの充実化
  現在、兵庫頸損連のホームページをより一層充実化して情報の発信源とする。
○独立した活動
  兵庫頸損連絡会としての活動は今までも行ってきたが、独自性のモノは少なかった。特に社会参加については親睦関係に多く時間を割き、仲間集めに集中してきた。今後も親睦交流会は続けるが、「障害者差別禁止条例の制定に向けた行政折衝」に見られるように、他団体、一般の人たちとも連携し一緒になって生活を向上させる運動にも活動の輪を広げる必要がある。
  「障がい者制度改革推進会議」に対する関心を強め、自分たちの法律・制度を自分たちが作るために参画する。※障害者自立支援法は廃止される。
○役員体制の充実化
  独立した会にするため役員の体制を強化する。
○全国総会支援について
  来年度の全国総会は東京支部が受け持つことが決まっている。再来年は愛媛支部が受け持ち支部候補であるが、受け入れ体制の不安から確定とはなっていない。万が一、愛媛支部が受け持ちを断念した場合は兵庫支部が全国総会開催地に名乗り上げようと考えている。また、愛媛支部が再来年度の開催地に決定した場合は、その次の年の開催地に他支部からの立候補がなければ兵庫支部が立候補する方向で進めていきたい。

兵庫頸髄損傷者連絡会 機関誌タイトル

 みなさんからいくつも候補をいただき、厳正なる選定審議をおこなった結果、以下のタイトルに決定いたしました。

縦横夢人(じゅうおうむじん)

「自由自在。思う存分。」という意の熟語である縦横無尽を、東西南北に広い面積を擁する兵庫県にセルフヘルプという輪を『夢』を持って広げていく『人』であろう!という我々の思いを込めて「無尽」を「夢人」にしました。兵庫発全国へその夢を届けるべく駆けずり回ろう!という熱い思いも込められています。


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