活動報告「バリアフリー2018」

「縦横夢人」2018年春号(No.20)より

活動報告「バリアフリー2018」

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土田 浩敬

1、はじめに

 毎年、インテックス大阪にて開催される、西日本最大の福祉機器展「バリアフリー2018」へ行って来ました。今回は、その報告として、みなさまにお伝えいたします。

2、概要

 ◎高齢者・障害者の快適な生活を提案する総合福祉展として開催されている。
◎日 時:2018年4月19日(木)、20日(金)21日(土)の3日間
◎場 所:インテックス大阪
〒559-0034大阪市住之江区南港北1-5-102
◎来場者数
4月19日(木) 28,633人
4月20日(金) 27,192人
4月21日(土) 32,435人
3日間合計 88,260人

3、様々な福祉機器

 私がバリアフリー展に来場するのは、8回目くらいになります。毎年来てみて思うことは、とても広いということ。なので、どこから見ていけばいいのか分からなくなります。今回はあらかじめ、見たいものをピックアップして、無駄なく回ろうと決めていました。
 日本リハビリテーション工学協会、スロープ、最新の電動車椅子、靴を履きやすくする用具、介助補助ロボット、日本リハビリテーション工学協会(以下をリハ工とする)ワークショップ。これらを中心に見て回りたいと考えていました。

4、会場内を散策

 まず、リハ工のブースへ向かいました。少し散策していると、リハ工関係者の方に遭遇したので、挨拶を交わして“リハ工のブースはどこか”と尋ねると、目の前にありました。そして、すぐ隣には電動車椅子で有名な「ペルモビール」のブースがあったので、最新機種を見てきました。以前から、直立するものや、座面が上昇する機種はあったので、同じものかなとよく見てみると、動きが滑らかでなんだかカッコいい。少しずつマイナーチェンジされているのでしょうか。それから、電動車椅子の「will」が近くにあったので、そちらも見学に行きました。willは日本製でスタイリッシュなデザイン。車椅子というよりも、近未来的な乗り物に見えます。こちらの特徴は、前輪に特徴があって、曲がる際に前輪が行きたい方向へ向かうのではなくて、タイヤ自体が横回転して車椅子の向きを変えるのです。これは、実際に見てみないと分かりづらいです。その後、時間が無くなってきたので、リハ工のワークショップへ向かうことにしました。

5、リハ工ワークショップ

 今回のワークショップの主役は兵庫頸損連の米田進一さんです。
 内容は、人工呼吸器利用者である米田さん自身が、ハワイへ行かれた報告です。人工呼吸器利用者であるが故の、航空機利用時における苦労や工夫、そしてハワイでの滞在状況を写真と共に講演されました。重度障害者なら誰もが感じる、航空機利用時に対する問題を米田さん自身が、どのように対策されたのかを、写真や動画を合わせて伝えて、参加された方々と共有しました。

6、まとめ

 毎年ながら、1日で見て回るのは難しいと感じます。様々な福祉機器が展示されている中で、自分が探しているものを、見つけ出すのは容易ではないでしょう。ただ、偶然に発見した福祉用具が、たまたま欲しかった物である時もあります。そんな偶然に出会う福祉用具も、何かの縁があるのかもしれませんね。毎年変わりゆく福祉機器展。みなさんも、来年訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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