活動報告「重度身体障害者の過去・現在・未来」

「縦横夢人」2018年春号(No.20)より

活動報告「重度身体障害者の過去・現在・未来」
第7回 合同シンポジウム

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土田浩敬

1、はじめに

 今回、プレカンファレンス、神奈川県厚木市にて日本リハビリテーション工学協会と全国頸髄損傷者連絡会、NPO法人ケアリフォームシステム研究会の主催として「重度身体障害者の過去・現在・未来」と題した合同シンポジウムに参加して来たことを、みなさまに報告します。

2、概要

◎日時:2018年3月3日(土)13:30〜16:00
◎場所:厚木市文化会館
〒243-0032神奈川県厚木市恩名1-9-20

◎内容
1「未来予想-2025年の福祉機器生活-」と現実になった未来
麩澤孝氏(全国頸髄損傷者連絡会・日本リハビリテーション工学協会)
2「スマートホームの現状と近未来」
松沢充氏(パナソニックエイジフリー(株)マーケティング本部)
3「ロボットと暮らす社会の実現に向けて」池田幸一氏(トヨタ自動車(株)T-フロンティア部グローバル企画室)
【パネルディスカッション】
◎趣旨
 近年、ロボット技術の応用により高度な福祉用具が開発されつつあります。また、2004年に東京頸髄損傷連絡会が発表した「未来予想2025年の福祉機器生活」から10年以上の歳月が経過しました。本シンポジウムでは、福祉用具や住まいに対し、何を求め、どのように関わっていけばよいか、様々な立場から検討します。そして、8月に開催される第33回リハ工学カンファレンスにつなげていくものです。

3、これからの福祉用具

 今回は、大手企業の方も参加されたシンポジウムとなり、注目度も高かったはずです。会場に着いたのは13:40くらい、新横浜から厚木まで意外にも時間がかかります。本厚木駅から会場までも少し離れていたので、いつもなら少し余裕があるのですが、その日は若干遅刻しました。
 会場に着いて、東京頸髓損傷者連絡会の麩澤孝さんの講演です。印象に残ったのは、ロボットアームです。“ロボットアーム”これ凄く操作が難しいのです。ロボットアームを利用して缶コーヒーを飲むのに、8分間かかるんです。顎でジョイスティックを操作して、細かな操作が難しそうでした。こういった努力の積み重ねが、今日の福祉機器に繋がっているのかと思いました。開発側も何度も打ち合せを重ねて、時間をかけられたのでしょう。
 機器開発にあたり、大手メーカーの苦悩も知ることが出来ました。売り上げも大事な要素で、有名メーカーたるもの、万人に受け入れられなければ、開発するのは難しいようです。ロボットアームも全ての人に便利で需要のある機器であれば、より開発も進む物だと感じました。
 福祉機器も展示されていたので体験してみました。手の指や足首を曲げ伸ばしする福祉機器です。拘縮を予防、指の関節を伸ばして、柔らかくさせる効果が期待されるようです。私の左手の指が拘縮気味なので、使ってみて便利だなと思いました。ただ活用するには、もう少しコンパクトにして欲しいと感じました。

4、まとめ

 まさに、ロボット工学技術を駆使したリハビリテーション。私たちの暮らしを、より良いものにすべく考えられた技術の数々。それらは全て、開発にあたった人たちの思いや努力の結晶です。開発者と利用者の思いを改めて感じ、これからの未来を見据えることの出来る、シンポジウムでした。

画像は日本リハビリテーション工学協会より

 

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