・「縦横夢人」2018年春号(No.20)2018年5月14日発行(PDF 全ページ)
巻頭言「繰り返す過ち?」
三戸呂 克美
人はわかっているのにやってしまうことがある。私は「もうイヤ!」というぐらい懲りたはずなのに、またやってしまった。「褥瘡」である。また褥瘡ができてしまった。3年前に褥瘡とはお別れしたはずである。それをまたどうして発症させてしまったのか?
今、非常にしんどい生活を送っています。いわゆる寝たきり生活です。行動の制約も多く、ストレスが多い生活になっています。あまりのストレスのため、髪の毛が抜け落ちていきます。さみしいです。
それはさておき、いくら説明しても言い訳にしかなりませんが、発症させたくて発症させたわけではないので少しの言い訳を聞いてください。3月に旅行に飛行機を利用しての旅行に行きました。飛行機は乗った経験がある人はお分かりだと思いますが、機内では車椅子に乗っているのではなく普通座席に移動して座っています。飛行機利用が何度か経験のある私は、機内用にとエアークッションを用意し、そのクッションを座席において座っています。今回も慣れた経験ある旅行者面をして「エアークッションを膨らませて座ります」ってやるはずでした。ところがエアークッションを膨らませてくれている介助者から「空気が漏れてクッションが膨らまないよ!」との声が…。顔面蒼白になる私…。準備のときに膨らますリハーサルをしなかったことを大変後悔しました。でも、これを予期していたわけではないのですが、なんと入浴時に使用するマットを準備しており、それで代用が利くんじゃないかと期待しました。しかし、そのマットに神頼みしたのも空しく、効果は得られず傷ができ褥瘡を発症させてしまったという次第です。褥瘡との再会は、大変な精神的苦痛も持ってきました。もう褥瘡は懲り懲りだ。
もくじ
- 特集『障害者差別解消法-私が受けた差別と合理的配慮-』
(宮野、米田、土田、島本卓、伊藤靖) - 会員報告「初海外チャレンジ報告」 (米田進一)
- 活動報告「バリアフリー2018」 (土田浩敬)
- 活動報告「重度身体障害者の過去・現在・未来」(土田浩敬)
- 活動報告 「認め合いながら共に生きる」シンポジウム -障害者差別解消法が目指すもの、その課題と展望- (島本 卓)
- PDF 行事報告「第8回兵庫支部総会報告」 (宮野秀樹)
- 2017年度活動報告
- PDF 2018年度活動計画
- 連載「自立生活満喫中②」 (伊藤靖幸)
- リレー連載「Road to Paralympic」第4回 西明石駅の利便性の問題について(米田進一)
- 会員報告「ロサンゼルス旅行」 (伊藤靖幸)
- PDF 編集後記
※今号では連載「糖尿病」は休載します。