会員報告「ロサンゼルス旅行」

「縦横夢人」2018年春号(No.20)より

会員報告「ロサンゼルス旅行」

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伊藤 靖幸

 去る、2018年3月6日から3月13日まで、「アメリカロサンゼルス」に旅行に行ってきましたので報告します。旅行といっても、バリアフリーの状況、公共交通機関、そして心のバリアフリーについて、感じたことも報告します。
 まず、予約でした。新幹線と飛行機は、自分で行い、泊まるところは経験豊富の宮野さんに任せっきりでした。今回、車椅子8人、介助者15人の合計23人と大勢だったため、宿泊先は一緒の方がいいとの判断で、お願いしました。飛行機で行くのですが、悩みに悩んで、「成田空港」から行くことにしました。選んだ理由は、安いからです。しかし朝は、空が暗い4:30に起きて、出発しました。アドレナリン出まくりで、眠くはなかったです。さて、時間がきて、飛行機に乗り込むことになりました。


アドレナリン出まくり(笑)


成田空港にて全員集合

 飛行機は初めてではないのですが、フライトは約、10時間。お尻、身体、尿は大丈夫だろうか…と不安でしたが、なんとか無事にロサンゼルスに着きました。ただ、身体は痛いし、一睡もできなかったです。でもロサンゼルスに着いたら、なぜか元気(笑)まず、スーパーシャトル(SuperShuttle)といわれる車椅子が乗れるタクシーで、宿泊する「ヒルトンチェッカーズロサンゼルス(HiltonCheckersLosAngeles)」に行きました。のちにこのスーパーシャトル(SuperShuttle)に、苦しめられることになるとは、この時は、まだ知る由もなかった(笑)ホテルに荷物を置いて、ホテル周辺を見て回りました。歩道はガタガタもなく、自走しやすいですし、広いです。歩道と道路の間も問題なくいけました。


スーパーシャトル(SuperShuttle)


歩道が広い

 次に、バスの事です。私には、バス停はややこしかったです。日本のように、時間通りに来ることが少なく、場所が分かりにくかったからです。でも、運転手は優しかったです。車椅子が待っていると、運転手がスロープを出して乗せてくれます。ここまでは、日本と一緒ですが、ロサンゼルスでは、車椅子使用者が乗って、バスに固定されるまで、非障害者は乗りません。これが当たり前のようで、日本との違いを感じました。続いて、電車についてです。すべての電車に乗ったわけではないですが、乗れました。しかも、スロープもなく!電車とホームの間がほとんどなく、そのまま乗れました。これは、本当に楽で、待たされることもなく、乗りたい時間に乗れる。日本もこうなればいいのにと、強く思いました。次に、お店についてですが、入れないお店はありませんでした。しかも、スロープを付けてとかではなくて、そのまま入れるお店がほとんどでした。バリアフリー面では、良かったのですが、一つだけ困ったことがあります。それは、ホテルからロサンゼルス空港まで予約していたスーパーシャトルが時間になっても来ないのです。私だけでなく、一緒に行った方のスーパーシャトルも時間になっても来ないのです。ホテルから連絡したら、電話を切られるという出来事も。本当に、ギリギリで、車椅子が乗れるタクシーが来て、全員が帰国することが出来ました。日本は、予約したら時間通りに来てくれるの。その違いに驚きました。


カートがでかい!

 今回、行った場所は、「天使のマリア大聖堂」「ディズニーランド」「ギターセンタ」「ハードロックカフェ」、「ハリウッド蝋人形館」「ハリウッド」「リトルトーキョー」「サンタモニカビーチ」に行きました。どこも、車椅子で問題なく楽しめました。また、トラベルトラックを持って行き、介助者の腰痛予防にも考えました。戸惑った事というと、ホテルから出る時、飲食した時などにチップを払うという習慣は慣れませんでした。あと、ポテト多すぎ(笑)
今回、ロサンゼルスに行ってみて、日本と比べて、バリアフリー、公共交通機関、心のバリアフリーは進んでいたように感じました。海外に行くと日本との違いが分かりました。海外に行かれるときは、日本との違いを感じながら旅行してみたら、楽しさが増えるのではないかと思います。
サンタモニカビーチが、まさかの雨で、存分に楽しめなかったのが残念でした。一緒に行ってくれた介助者さんありがとうございました。


ディズニーランド・パークで集合写真


一緒に行ってくれた介助者

 

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