活動報告 第34回 日本リハ工学協会カンファレンスinさっぽろ 「縦横夢人」2019年秋号(No.26)

「縦横夢人」2019年秋号(No.26)
活動報告

第34回 日本リハ工学協会カンファレンスinさっぽろ

PDF 第34回 日本リハ工学協会カンファレンスinさっぽろ

土田 浩敬

1、はじめに
 今夏8月、私は第34回 日本リハ工学協会カンファレンスinさっぽろに参加するために、北海道まで行って来ました。去年に引き続き、日本リハ工学協会カンファレンス(以下、リハ工とする)の様子を皆様に報告いたします。

2、概要
会 期:2019年8月21日(水)〜23日(金)
主 催:日本リハビリテーション工学協会
大会長:桂 律也(社会医療法人社団三草会 クラーク病院)
テーマ:リハ工学と看護・介護
場 所:北海道科学大学 〒006-8585 北海道札幌市手稲区前田七条15丁目4-1
 日本リハビリテーション工学協会は、生活を行う上で障害を有する人々に対し、その生活を豊かに実現するための工学的支援技術を発展・普及させるとともに、この技術を通じて学術・文化・産業の振興に寄与することを目的とし、この目的に賛同する個人および団体によって構成されています。(ホームページより引用)
第34回 日本リハ工学協会カンファレンスinさっぽろ

3.北海道は食の宝庫、でも、、、
 今年のリハ工カンファレンスはさっぽろ。自身初の北海道です。北海道といえば、ジンギスカンに味噌ラーメン、豊かな海で捕れた海産物に広大な土地で育った農産物など、美味しい食べ物がいっぱいあるイメージがあります。リハ工の発表もあるのですが、せっかく来た北海道を味わわないのは勿体ない。ということで、北海道に向かう前から楽しい妄想の日々が始まりました。初日に味噌ラーメンを食べて2日目にジンギスカン、3日目に海鮮丼かなー、とダイエット中にもかかわらず、痩せる気あるんかいっ!と突っ込まれそうなことをずっと考えておりました。もちろん、リハ工の発表資料作成、宿泊するホテルの予約、介護リフターの手配、今回は最寄りの駅から会場までが少し遠く、介護タクシーが必要ということで、介護タクシーの会社に連絡して当日に備えました。
 飛行機もスムーズに利用出来て新千歳空港に到着。快速電車に乗り込んで、40分程で札幌市内に到着しました。


北海道の電車は段差がある

 駅から数分の場所にある、事前予約していたホテルにチェックインしました。チェックイン後に福祉用具業者から介護リフターを受け取って、味噌ラーメンを求めてホテルを出発!


お目当ての味噌ラーメンはコレ♡

 繁華街に行けば、ラーメン屋なんて何処でもあるよね、と軽い気持ちで街中を散策。介助者と雑談しながら、第1ラーメン屋を発見。その後すぐに第2ラーメン屋も発見。第3、第4と発見。あるねラーメン屋、まあまああるね、、、ラーメン屋。そうなんです、あるんですよラーメン屋。でも、ここは北の大地北海道札幌、降雪対策なのかほとんどのお店が段差、階段、地下。NOバリアフリー&NO車椅子。ラーメン屋を目の前にしながら、お預け状態をくらいました。色々見て回ったあげく、駅に隣接するビックカメラ内にあるラーメン屋に行きました。環境が変わるとこうも変わるのかと実感した1日目でした。

4、食も良いけどリハ工も
 そうです、今回の目的はリハ工で発表することです。2012年から参加させていただいているのですが、早いものですね。私自身の変化と、多くの方との出会いがありました。発表も重ねて少しは上達してきたものの、まだまだ課題が残る私の発表。今回は、考え過ぎずに楽しく発表しようと思い、発表に望みました。


いざっ!!北海道科学大学

 発表内容はアクセス・バリアフリー調査に併せて、B級グルメの店舗を調査した内容の報告です。アクセス・バリアフリー調査の度に様々なデータを収集して、それらをもとに発表資料を作りました。資料作りよりも、私の話術に毎回課題が残ります。でも、これが一番難しいんです。
 発表当日を迎えて発表場に立つボク。思うのですが、話って分からないことを聞いても面白くないし、共感も持てないんですよね。なので、リハ工協会の会員の方なら誰でも知っている先輩方の事を少し盛り込むと、発表会場から笑いが起きました。初めの段階で少し会場のココロを掴んだボクは、調子良く話も滑らかに進みました。そして発表終盤に差しかかった時に、思い出しました。アクセス・バリアフリー調査&B級グルメの内容なのに、肝心のB級グルメの写真が無い(かろうじて1枚だけあったのですが)。ご当地B級グルメがあまりにも美味で、食べることに夢中で誰一人として、料理の写真を撮ってなかったことを話すと、会場内から笑いが起き、良い雰囲気で発表を終えることが出来ました。

5、さいごに
 「B級グルメは皆さん自身の足で訪れて下さい」と言う事で話を締めくくりました。発表資料が完璧じゃなくても、話の持っていきようではなんとかなる。失敗を恐れずに、堂々と話すことを学んだ今回のリハ工カンファレンスになりました。
 リハ工に限らずに、様々な場面で臨機応変に話を持って行けるように、これからも場数を積んで成長していきたいと感じた発表になりました(ちなみにアクセス・バリアフリー調査ご当地B級グルメは、兵庫県豊岡市出石町にある出石そばと、兵庫県佐用郡佐用町播磨徳久のホルモン焼うどんでした。みなさんも是非いってみてね!!)。


すすきのにあるニッカウィスキーの看板

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