「縦横夢人」２０２１年冬号（No.31）2021年2月15日発行）
特集
新型コロナの前と後
－新型コロナウイルスが頸損者の生活に与えた影響とは－
－新型コロナウイルスが頸損者の生活に与えた影響とは－
コロナ禍で変わった私周囲
広島頸損ネットワーク 徳政 宏一
コロナ？
コロナ禍？
テレビをつければそればかり。
コロナで何が変わったのか、
カウンセリングをしている私の所には
『死にたい』
『死んでも良いですか』
という相談が増えた。
誰でも死んでいいはずはありません。
私たち脊髄損傷者は
幾度も死戦を繰り返して生きてきましたし、
仲間も沢山見送りました。
だからこそ命の大切さを
誰よりも
知っています。
半分以上動かなくなった身体で
苦労しながら生き、
周囲には笑顔で接する日々です。
誰よりも
生きる厳しさも
知っています。
リハビリで苦しい毎日を積み重ねて
自立生活をしている私たちは
誰よりも
諦めない気持ちを
知っています。
コロナ禍で傷ついた方々にお話出来たこと。
追跡調査で相談者は生きている事を確認して
私もお力になれたと安堵しています。
身体だけでなく
心まで蝕むコロナウイルス、
私たち広島県でも活動は会報誌、
リモートのみです。
早く仲間たちに会いたい。
しかし
疾患のある私たちは
集まる事も出来ません。
早くワクチン、治療薬が出来て、
日常を取り戻したい、
そう思う毎日です。
私事なのかもしれませんが、脊髄損傷者で障害者就労をされている方々は、コロナ禍の中どのような状況下で就労されていらっしゃるのでしょうか？
私の身近な方は、少し前まで電車通勤、リモートワークも週に１回という感じで勤務されています。本来は、障がい者就労の場合に配慮すべき点があるはずなのですが・・・・
肺も弱く、基礎疾患だらけの私たち自身が声を上げなければいけないのだと思いますが、使われている本人の口からはなかなか言い出せないのも現実のようです。
体と命があってのお仕事です、気をつけていただきたいものです。
以前、そういう相談をうけたので当方ＮＰＯから要望をしたら大騒ぎになり、結果は変わらず働きづらくなったという落ちもありましたので静観しています。
