兵庫頸損連絡会機関誌の発行に寄せて③

縦横夢人2011年新年号(No.2)2011年1月1日発行

桜井 龍一郎

兵庫頸髄損傷者連絡会長年の懸案であった機関誌『縦横夢人』がこの秋ついに発行されました。お読みいただいた皆様、創刊号はいかがでしたでしょうか。私は、光沢紙カラー印刷の表紙を目にしたとき、その予想以上の仕上がりに思わず「おおー」と感嘆の声を上げてしまいました。と同時に、こんな立派な機関誌の編集長が私でいいのだろうかと不安になるとともに、気まずいような気恥ずかしいような、妙な居心地の悪さも感じてしまいました。
私が編集長に就任したのは2005年秋の定例会でした。機関誌の創刊が大きな目的でしたが、その後行ったことといえば、2007年6月9日に明石生涯学習センターで行われた市民公開講座『人工呼吸器使用者の自立生活を実現するために』の開催を控えた4月25日、市民公開講座のPRを兼ねて『兵庫頸髄損傷者連絡会事務局通信』を発行したことくらいで、機関誌創刊の話は全くと言っていいほど進展しませんでした。
その後、編集の仕事のほか各分野で精力的に活動し、めざましい活躍を見せている山本君を初め、何人もの会員の加入があり、編集の仕事に携わってもらえるようになったおかげで、今回の機関誌創刊に漕ぎ着けることができたことに対しては感謝の気持ちでいっぱいです。それと同時に、ここまで機関誌発行が遅れてしまったことには申し訳ない気持ちが過ぎります。こんな私がこのまま編集長を続けるよりも、他の方に交代した方が今後の機関誌発行のためにもいいのではないかとも考えたこともありましたが、このまま途中で任を投げ出してしまうのも無責任ですし、かえって皆さんにご迷惑をおかけするかと思い直し、これからは、この機関誌をよりよいものにしていくために私自身もより一層自覚を持って取り組んでいかないといけないなと今は思いを新たにしております。
 兵庫県は東西南北共に広域で、とくに南は淡路島から北は日本海沿岸までの広い地域を有し、北部の会員と南部の会員が頻繁に直接顔を合わせるのは困難です。このような事情を抱える兵庫県が活動範囲の兵庫頸髄損傷者連絡会において、機関誌での情報交換はより重要な意味を持つと言えます。今後の会活動のためにも、機関誌が皆様のお役に立てるよう、編集長としての任を務めていけたらと思っています。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

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