兵庫にも障害者権利条例を 三田でワークショップ 2011.1.10

神戸新聞より
 障害者への差別を禁止する県の障害者権利条例をつくるためのワークショップが9日、三田市のまちづくり協働センターであり、当事者や支援者ら約70人が参加した。「通勤ラッシュの時間に電車に乗らなくても、と言われた」「子ども扱いされた」…。これまでに差別を感じた体験を挙げながら、意見を交換した。

 障害者による運営で、障害者にサービスを提供する「自立生活センター」の全国協議会が主催。2006年に国連で障害者の権利条約が採択され、その理念を基に千葉県や北海道、岩手県で条例が制定され、各地で機運が高まっている。

 兵庫では、三田をはじめ七つの自立生活センターなど計約10団体が09年から勉強会を重ね、ワークショップは西宮や神戸、姫路などで催し、三田が6カ所目となった。

 冒頭、西宮市の障害者団体「メインストリーム協会」の佐藤聡事務局長(43)が講演。障害について「個人に原因を求められるが、健常者が階段があるから上階へ行けるように、障害者もエレベーターがあれば、難なく上がれる。『合理的配慮の欠如』で、障害は社会の問題」と強調。「条約の理念はその格差を埋めること」と訴えた。

 グループ討論では「障害を理由にスポーツクラブの入会を断られた」「美容院で後回しにされた」などと体験を語り合った。佐藤事務局長は「体験を振り返ることで意識を高め、多くの事例を集めて条例制定への働きかけの資料にしたい」と話していた。

(松本寿美子)

(2011/01/10 09:00)

http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0003727443.shtml

カテゴリー: 会員・地域の催し | コメントする

兵庫県に障害者権利条例をつくるための三田地域ワークショップ2010.1.9

みんなで差別された経験を、どんどん出し合っていくワークショップです。
くやしい!・腹が立つ!・泣き寝入りはいやだ!・自分だけがなぜ…!
みんな障害ゆえの差別を少なからず経験しています。
ワークショップで、たくさんの差別を寄せ合えば、
社会のあり様が、差別を生み出していることが見えてきます。
差別事例を集めることが、条例づくりのスタートになります。
差別事例を集めることが、条例づくりの土台になります。
そして差別事例を集めることで、条例に障害者の魂を吹き込めます!
さあ一緒にやりましょう!

日 時: 2011年1月9日(日)  13:30~16:30
※当日、手話通訳があります。
場 所: 三田市まちづくりセンター6階 キッピーモール多目的ホール
    〒669-1528 兵庫県三田市駅前町2−1
(‎Tel:079-559-5168, Fax:079-559-5169

主催:JIL(全国自立生活センター協議会)
「障害者」問題を考える兵庫連絡会議
三田地区担当グループ:自立生活センター三田

●参加申込み先:(申込書PDF)
自立生活センター三田
電話&FAX:079-567-1708
※最寄駅:JR三田駅、神戸電鉄三田
※駐車券ご持参下さい。無料になります。
 第1駐車場3時間半、第2駐車場4時間半

チラシ→三田地域ワークショップ(PDF)

カテゴリー: 会員・地域の催し, 障害者差別禁止条例 | 1件のコメント

「広島頸損ネットワーク」さんの新しいページにリンクしました

広島頸損ネットワーク

カテゴリー: サイト更新履歴や管理方法 | コメントする

香川頸髄損傷者連絡会 設立おめでとうございます!

ニュースです!
香川頸髄損傷者連絡会 | リハビリ生活~こごろう編~
海を挟んでお隣さんどうしです。よろしくお願いします。

カテゴリー: 頸髄損傷者連絡会の催し | コメントする

うめちかナビ

大阪梅田地下街MAP
http://www.umechikanavi.jp/pc/index.asp

カテゴリー: アクセシビリティ | コメントする

森祐司さん講演会「国連障害者の権利条約の理念を地域へ」2010.12.23

「障害者情報クラブ」さんと「自立生活センター神戸Beすけっと」さんと「自立生活センターリングリング」さんのウェブサイトからの転載です。
講演会の案内をします。
チラシのPDFは下記URLにあります。
http://saka-ue.cside.com/j/sjc/2010/101223Mori.pdf

国連障害者の権利条約の理念を地域へ

森祐司さん講演会(福)日本身体障害者団体連合会常務理事・事務局長 
 2006年に国連で障害者の権利条約が制定されました。すでに世界30カ国以上で障害者の権利法が定められていますが、残念ながら日本にはまだありません。しかし、都道府県レベルでは、2006年の千葉県条例、2009年の北海道条例など全国で障害者の権利条例の制定運動が始まっています。兵庫県でも、ぜひとも障害者団体が連係し、国連障害者の権利条約の理念に沿った条例づくりを始めていきたいと考えています。
そこで、日本障害フォーラム政策委員長として国連のアドホック委員会に出席し、権利条約策定に尽力された日本身体障害者団体連合会の森祐司事務局長をお招きし、講演会を企画しました。森さんは現在、障がい者制度改革推進会議の構成員として障害者基本法や総合福祉法など制度改革にも尽力されています。権利条約が目指す理念や、地域での条例づくりの必要性を伝えて頂きたいと思います。
この講演会をきっかけにし、連係を図り、兵庫県での条例づくりをスタートしていきたいと考えています。ぜひ、ご参加ください!
続きを読む

カテゴリー: 会員・地域の催し, 頸髄損傷者連絡会の催し | コメントする

推薦文・ひとりじゃないよ-頸損解体新書-2010 小野啓郎

 ひとりじゃないよ頚損解体新書-2010

 これは単なる調査報告書ではない、重度頸髄損傷者の皆さんの宣言文である。
刊行の主旨も明快だ:
重度頸髄損傷者でも自立できる社会をめざして、「そのための社会的条件整備には何を対象として、どう手をつければよいか」を明らかにするために刊行した、とある。
 頚髄損傷の医学的治療には、実態が明らかになった19世紀以来目立った進歩はない。僅かに頚椎の脱臼・骨折が直せるようになっただけである。損傷脊髄の修復は未だに全く手つかずのままである。再生医療に望みを託しているものの、治療として完成させるまでには道遠いものがある。
 その一方で人工呼吸器を必要とする最重度(高位)の頚髄損傷者が自立できる時代がやってきた。ほかでもない介護・福祉制度が整備された結果である。リハビリテーション医学・医療の進歩が可能にしたのか、と言われると恥ずかしい。もっと突っ込んでいえば重度障害者(頚髄損傷者や脳性マヒ者)が体を張って国に圧力をかけた成果に他ならない。治療の術もない障害者であるから「当事者抜きに、障害者のことを決めるな」という正論を、国は認めざるをえなかったわけだ。心を一つにした車椅子の障害者団体を前にして、結局、社会的なハンディを軽減する政策が事態を救った!

 重度頸髄損傷者の皆さんの調査は周到であった。1991年施行の前回調査の経験を踏まえ、比較によってこの間の“社会的条件整備”の進み具合を提示することができたのだ。
煩を厭わずに挙げてみよう:

  • 1991年の第一回調査報告(19年前)とくらべる世の中が変わったことも、変わらない実態も、今後の課題もより明らかだ
  • 障害者の実態調査であると共に自立への社会的障壁を制度・介助者・就労などに分けて光を当てる
  • 職場内や通勤のための介護を、保険制度は、認めていない
  • ホームヘルパー(有償介助)と家族の介助がなければ自立は困難
  • 頚髄損傷の専門医、脊髄損傷の拠点病院が今でも決定的に不足する
  • 高齢化に伴う健康問題が深刻化する
  • リハビリテーション工学が自立を目指す障害者に大きな支えとなる

刊行者(全国頸髄損傷者連絡会)の意図は成功したと思う。しかし、調査によってリハビリテーション医療と介護・福祉の乖離も明白になった。

 現代のリハビリテーション医学・医療と介護・福祉の成り立ちはそもそも出発点から違う。後者が救貧法(16世紀イギリスに始まる)や労働者の傷病・休業補償制度(19世紀プロシャに始まる)に起源を持っているのに対してリハビリテーション医学・医療は20世紀の世界戦争に端を発する若い学問であり医療技術である。リハビリテーション医学・医療が個々の症例研究を基盤とする科学研究とその応用であるのに対して、介護・福祉は処遇や格差の政策的な是正にほかならない。しかし後者の対応が、実績の上では、確かに成功している。医学・医療の無力さが重度障害者を産み、この人たちが社会的条件整備(社会的正義)に向けて力を尽くす、という姿が浮かび上がる。
 それでもこの人たちの真の願いは損傷脊髄の修復であるに違いない、と私の中の医療人は信じている。
今では連絡会の主要メンバーの一人として活躍するS君の立派な業績に敬意を表しながら、当時の主治医としては、やはり、直せなかったことが悔しい。

大阪保健医療大学学長
大阪大学医学部名誉教授
大阪厚生年金病院名誉院長
小野啓郎

 

リンクを追加2012.05.03
ひとりじゃないよ-頚損解体新書-2010 – 学長ブログ|大阪保健医療大学(OHSU)

カテゴリー: 頸損解体新書2010 ひとりじゃないよ | コメントする

「頸損解体新書2010」の魅力とは 前東洋大学教授 北野誠一

        「頸損解体新書2010」の魅力とは

大体、まっ黄っ黄の表紙に、こわもてのタイトルと、サブタイトルの「ひとりじゃないよ」や、かわいいイラストとのアンバランスは、「こりゃなんじゃ」といった感じなのだが、充実した中身がはらむ、際どさというのか危うさをそれが表しているというべきか。
第Ⅰ部では私が知っている人も何人か出てくるのだが、多くの人が登場する中で、それら一人一人の人生について再度向き合ってみることの、なんという興味津津の覗き観の快感と、それを晒すことによって、他者、特に同じ障害をもつ仲間を抱きしめようとする者たちのくそ力。こんないい本を、自分だけで、仲間だけで楽しむのは、もったいない。
17年前に出た報告書と、現在では、社会の理解や介助等のサービスが図られつつあるとは言うものの、それでも、日常生活に欠かせない介助の中心は今も家族構成員であり、移動支援の不足によって、特に都市部以外の人は、就労も社会参加も困難な状況は変わってはいないことが、第2部や3部の調査報告で納得させられる。
坂本さんが「あれほど外に出るのを嫌がっていた俺が、・・。長かったが、俺には25年が必要だった。25年があったから今がある。負け惜しみじゃない。人はそれぞれ。」といいう言葉に思わず頷いてしまい、宮野さんが「セルフヘルプ(活動)に携わり、目的を持って生きている今日に至るまで長い時間を費やしたと感じている。人は、これまでの道程が決して無駄ではなかった、意味があったから今があるんだと言ってくれるかもしれないが、私はあえて在宅での10年間は無駄であったと考えたい。」という言葉に迸るものを感じ、二人がともに、いまの一瞬一瞬の大切さと、頸損連絡会活動や仲間の人生を思う心に打たれる。
「自分がどん底に墜ちたとき救いの手がさしのべられ、夢が、希望の芽が出たときの歓びを思い出し、相手のために精一杯働けたら、また自分の人生に活かしていけるとすれば、障害はプラスにしかならない。」と、山田さんが仲間の会で、頸損歴52年の先輩として語るとき、私は、多くの頸損者がそう思える一瞬があると心から信じる。
自分が頸損者ではないのに、こんなことを書いていいのだろうかと思うようなことを、おもわず書いてしまった。この本を、多くの人の読んでいただきたいと願う。

                  前東洋大学教授 北野誠一

カテゴリー: 頸損解体新書2010 ひとりじゃないよ | コメントする

「書評」頸損解体新書2010 兵庫県立総合リハビリテーションセンター 澤村誠志

「書評」

頸損解体新書2010

兵庫県立総合リハビリテーションセンター
澤 村 誠 志

今回全国頸髄損傷連絡会より、1991年から19年ぶりに新たに「頸損解体新書2010」が出版された。かねてから三戸呂克美会長や宮野秀樹事務局長の地元にいて、私の常識をはるかに超えた頸損損傷者連絡会の自立生活に向かっての素晴らしい行動力を垣間見ながら、常に頭が下がる思いをしてきた。1991年の実態調査後の医療技術とリハ工学技術の進歩により、人工呼吸器を使用する頸髄損傷者も在宅生活に移り、QOLが向上している人びとが増えている。しかし一方では、制度の谷間に取り残され、情報に接する機会もなく、適切なリハビリテーション医療が行なわれていない現実の姿がある。その立場から、改めてこの頸損解体新書2010に接し、全国頸髄損傷者連絡会の持つ情熱、企画性、調査に基づく数々の提案、今後の目指す方向についての多くの示唆を得る事ができたことに感謝したい。
本書は、第1部に17人の頸髄損傷当事者からの受傷後からの社会参加までの生々しい体験が語られている。医療従事者、とくに頸損者のリハに精通した専門職の不足やケアのニードが高いために、地域病院において人工呼吸器使用重度障害者の受け入れを拒否している現状は何としても弁解の余地がない。この障害当事者の生の声をすべてのリハ医療従事者、特にリハ専門医に届かせたい。長くリハビリテーション医療に関わってきた一員として、国際的に最低の医療費政策による医療崩壊がおこりつつある中で、頸髄損傷者の方々のニーズに応える医療体制をとることのできない無力さ、歯がゆさを感じざるを得ない。診療報酬上恵まれない環境を打破するためには、不採算医療である頸髄損傷を発達障害、高次脳機能障害などとともに、国の政策医療として位置づけ、専門医療従事者の確保充実を図らなければ永久に解決できないのではないか。第2部には、改めて全国の頸髄損傷者3,790人に問いかけ、736名の方々の分析が行われている。 地域間格差、重度頸髄損傷者が抱える問題、高齢化と性別による問題、健康、生活環境、外出の壁、就労の壁、自立生活と社会参加を促進する上で必要な社会的支援のありかたに関する基礎資料が作成された。まさにこれこそ障害当事者の目線での貴重なデータである。この調査の結果を受けて、第3部では、17年前と比較した頸髄損傷者の生活変化から自立生活と社会参加の促進に向けた多くの提言がなされている。自立生活に向けての社会的条件整備の課題として、頸髄損傷者の拠点となる医療機関の整備、専門職の養成、自立支援システムの構築、住環境・福祉機器の整備、交通・まちづくり、雇用・所得保障、そしてセルフヘルプの意義と重要性が述べられている。
 国連の権利条約の批准が行なわれ、我が国はようやく障害者基本法の改正、差別禁止法の制定、総合福祉法の制定に向けて動きつつある。誰もが、365日24時間安心して、住みなれた地域で、仲間と共に、活き活きと住み続けるインクルシーブ社会の創造を目指したい。その意味で、本書の果たす役割や意義はきわめて大きい。医療関係者だけでなく、社会福祉、職業、教育、リハ工学、まちづくりに関係する方々に是非一読をお勧めしたい。

カテゴリー: 頸損解体新書2010 ひとりじゃないよ | コメントする

日本リハ工学協会・日本福まち学会(共に関西支部)共催企画 「生きていく」上映会&ディスカッションの報告2010.12.19

今年新たに設立されました、日本リハビリテーション工学協会関西支部と日本まちづくり学会関西支部の共催企画です。
両学会の交流の場としたいと思っております。
兵庫県尼崎在住の頸髄損傷、人工呼吸器を使用する男性が、ヘルパーと1年がかりで北海道旅行を準備した。両親やはじめてかかわるボランティアとともに喜びやトラブルを味わいながら、大地を駆け抜けていく。喪失感を繰り返す生活の中で、人とかかわりながら、生きる力へつなげていこうとする男性の2年間を見つめた作品の上映です。
「生きていく」上映会&ディスカッション
続きを読む

カテゴリー: 人工呼吸器使用者, 会員・地域の催し, 日本リハビリテーション工学協会 | 1件のコメント